moratorium life –ヨーロッパ留学日記–

Stepping out of your comfort zone!

ハンガリーの状況-COVID-19-

 

お久しぶりです。

突然ですがこの度、日本への帰国を決めました。

 

多分ですが今の状況だともうブダペストに戻ってくることはないと思いますので、なぜ帰国を決めたのか、そしてハンガリーの現状をお伝えしたいと思います。

 

結論から言うと、今世界各地に深刻な影響を及ぼしている新型コロナウイルスの世界的流行、それに伴う現状が私が帰国を決めた理由です。

 

中国から始まり、日本を含むアジア各国に広がった新型コロナウイルスですが、今やヨーロッパ諸国は”ウイルスの震源地”と化してしまいました。

 

 

 

それでは、最初にハンガリーの状況からお伝えしていきたいと思います。

 

ハンガリーでは3月4日にイラン人の学生2人の感染が確認され、これが初の感染の報告となりました。

翌日の5日には、3人目の感染者が報告され、さらには日本でもニュースになったとおり、日本人観光客15人(学生14人・引率の先生1人)が感染の疑いで病院に搬送され隔離、検査されましたが検査の結果全員陰性ということでした。このニュースに日本人としては驚き、今後の不安も押し寄せてきたので全員陰性ということでしたのでひとまず安心しました。

 

その後もじわじわと感染者が増えていったのですが、7日、私の通っているIBSでは翌8日から20日までの2週間弱、キャンパスでの授業は取りやめてオンラインで授業を実施することが発表されました。(3月20日現在、4月13日のイースターホリデーの終わりまでは確実にキャンパスでの授業は再開されないことが決まり、再開時期は未だ発表されてません。)

 

そしてついに11日、ハンガリー政府は非常事態宣言を決定し、以下のことが発表されました。

・4か国(中・韓・伊・イラン)からのハンガリー国籍保持者以外の入国禁止

・大学校舎の閉鎖

・イベントの中止

また、13日には以下が追加

イスラエルからの外国人入国禁止

・16日から小中高学校への児童生徒の登校禁止

さらに、16日には以下が追加

・国境閉鎖→全外国人の入国禁止(ハンガリー国籍保持者のみ入国可能)

・集会禁止

・娯楽施設の閉鎖

・レストランやカフェ、一般店は15時以降営業禁止(スーパーや薬局は例外)

 

3月20日現在、ハンガリーの感染者は85人(検査数3007)となりました。

周辺国と比べるとまだ数字は小さいですがこれからも増加しつずけることが予測されています。

また、この間13日と16日にはイラン人の留学生が計15人、不協力・乱暴な行為などを理由にハンガリー当局によって国外退去・追放処分になりました。(今後3年のハンガリーを含むEUへの入国・滞在禁止)

非常事態宣言が発表されてからは、他の国と同じようにハンガリーでもスーパーの棚が空になったり、道でマスクをしてる人も見られるようになりました。また街の雰囲気も変わったように思えました。

 

 

ここまでが3月20日現在までのハンガリー国内、主にブダペストの状況です。

次になぜ帰国を決めたかをお伝えしたいと思います。

 

帰国を決めたのは、これ以上ハンガリーにいることが不安になったからです。

一日おきくらいの頻度で大使館からコロナウイルスについての連絡が届き、だんだんと厳しくなる規制、続々と増える感染者、イラン人15人の国外追放。

現状だとしょうがないのですが、授業の再開時期は決まらずオンライン期間は伸びるばかりで、外出もできずでやることはないし、交換留学できていた友達は大学からの帰国命令で続々と帰っていく。医療体制にも不安が残るし、日に日にたまるストレス。

そんな中で日本に帰るための飛行機は続々と欠航が発表され、これ以上残っているといつ日本に帰れるかがわからなくなると状況だったので帰れるうちに帰ろうと思い帰国を決めました。

実際、私も今朝予約していた明日の夜の日本行きの便がキャンセルされました。幸運なことに明日の夕方出発する便が取れましたがそれも確実に出発するとは言い切れない状況です。

 

無事日本に帰ることができたら、14日間自宅待機をすることになるのでオンライン授業を受けつつ、次の学部留学に向けての準備をしながら、ゆっくり休みたいと思います。

 

以上、これが現在のハンガリーの様子と帰国を決めた理由でした。

 

今回、本当に正しい情報を集めることの大切さを実感しました。あと家族がいる安心感。まずは無事に日本に帰れることを願いたいと思います。

 

 

長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。

 

それではszia!